軽度の認知症治療薬の登場に期待
エーザイ株式会社と神経科学領域のパイオニアであるバイオジェンは、12月10日、バイオジェンがアルツハイマー病治療薬候補であるアデュカヌマブについて、厚生労働省に新薬承認を申請したことを発表した。
アルツハイマー病は、毒性種であるアミロイドベータの異常な蓄積を含む脳の変化が特徴。軽度認知障がいはアルツハイマー病のなかでも最も早期の段階といわれ、現在の研究においては、可能な限り早期に治療することが望まれている。
自立した生活の維持にむけた重要な第一歩
厚生労働省の調べによると、日本における認知症患者は約460万人、軽度認知障がいの患者数は2012年時点で約400万人と推定されている。
今回申請したアデュカヌマブは、アミロイドベータを標的とする抗体。疾患の原因となる病態生理に作用し、認知機能の低下を抑えることが臨床試験で示されており、金銭管理、家事や単独での外出などの日常生活動作において効果を発揮できると期待が寄せられいる。
なお、アデュカヌマブは、現在、日本、欧州、米国で承認審査中。日本において新薬承認を申請承認されれば、アルツハイマー病の進行に変化をもたらす可能性を持つ、初めての治療薬となる。
(画像はホームページより)

エーザイ株式会社/バイオジェン プレスリリース
https://www.eisai.co.jp/news/2020/news202083.htmlエーザイ株式会社 ホームページ
https://www.eisai.co.jp/index.htmlバイオジェン ホームページ
https://www.biogen.com/