長女の視点で綴られた『父と娘の認知症日記』
認知症を患った認知症専門医と、その長女による共著『父と娘の認知症日記』が中央法規出版より発売された。
著者の長谷川和夫氏は認知症介護研究・研修東京センター名誉センター長で、聖マリアンナ医科大学名誉教授。2017年に自身が嗜銀顆粒(しぎんかりゅう)性認知症であることを公表しており、長女の南髙まり氏は精神保健福祉士である。四六判で178ページ、価格は1,430円(税込)となっている。
「認知症になっても、父はやはり父なんです」
長谷川和夫氏は、アメリカの複数の病院にて精神医学や脳波学を専攻し、認知症の人を一人の人として尊重するパーソンセンタードケアの普及、啓発に尽力。認知症の診断指標の基礎となる「長谷川式簡易知能評価スケール」を開発し、痴呆症という言葉を認知症と改めるために力を注いだ人物でもある。
また、自身が認知症であることを公表後、著作『認知症でも心は豊かに生きている -認知症になった認知症専門医 長谷川和夫100の言葉』『ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言』などを発表している。
新刊は長谷川和夫氏の日記や写真を元に、娘・南髙まり氏の視点による60間年のフォトダイアリーで、認知症当事者の読者や、認知症の人を家族に持つ読者へのエールとなっており、日々を豊かに過ごすヒントが詰め込まれている。
(画像は
Amazon.co.jpより)

父と娘の認知症日記 - 高齢者福祉 - 福祉 - 商品情報 - 中央法規出版
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