高齢者の孤独・孤立に関する調査結果を発表
PIAZZA株式会社は3月6日、「高齢化する親の孤独・孤立防止アンケート」調査の結果を発表した。
この調査は、同社が運営する地域コミュニティアプリ「ピアッザ」の利用者440名を対象に実施された。
回答者の親の世帯構成では、夫婦2人暮らしが最も多く、ひとり暮らしの親は約3割だった。また、親に会うまでの移動時間が「片道30分以内」の人は2割前後にとどまり、多くの人が親と遠距離で暮らしていることが分かった。
8割超が「親の孤独・孤立」に不安
「近い将来、親が孤独・孤立化することに不安はありますか」という問いに対し、「不安がある」と回答した割合は80.3%に上った。
親の孤独・孤立化に関する不安の1位は「親ひとりでは日常生活が送れなくなる」(86.9%)だった。
次いで「親の身に何かあったときに助けられない」(67.0%)、「誰かと話す機会がなくなる」(60.7%)と続いた。
性別で異なる孤独防止策の意識
孤独・孤立防止効果があると思う行動について、女性は「自分や家族・親族と日常的に連絡を取る」(94.7%)、「自分や家族・親族と定期的に会う」(94.4%)、「自宅以外に居場所をつくる」(91.0%)の順に高い評価を示した。
一方、男性は「自分や家族・親族と定期的に会う」(95.3%)が最も高く、次いで「高齢者施設に入居する」(85.9%)、「自分や家族・親族と日常的に連絡を取る」(84.7%)という結果だった。
また、「自宅以外の居場所をつくる」「近隣住民との日常会話」が孤独・孤立防止に効果的だと考える人は、女性で約9割、男性でも8割以上に上った。「親と一緒に暮らす」よりも有効性を感じる人が多い。
親の見守りに活用しているサービスとしては、「LINE」(43.8%)と「みてね」(42.5%)が多数を占めた。
9割以上が地域全体での支え合いに前向き
地域の高齢者の孤独・孤立防止について、地域全体での協力を「とても重要」または「ある程度重要」だと回答した人は92.5%と9割以上に達した。
近所の人の協力意向については、「近所の人みんなで協力した方が良い」と考える人は29.1%と約3割にとどまる一方、「協力したい人たち(有志)で協力した方が良い」と考える人は52.0%と過半数を占めた。
自分自身の協力意向については、「自分に頼まれたら協力したい」人が56.6%で最も多く、「積極的に協力したい」人32.5%と合わせると9割近い人が地域での支え合いに意欲的な姿勢を示している。
引用元:地域コミュニティアプリ「ピアッザ」調査
(画像はプレスリリースより)

PIAZZA株式会社のプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000141.000016981.html高齢化する親の孤独・孤立化、「不安がある」人は8割以上に。一緒に暮らすことよりも効果があると思うことは?【ピアッザ調べ】
https://note.com/piazza_life/n/nf3faeb79c32d