介助者に頼らず自分で姿勢調整できる先進的な技術を採用
株式会社コボリン(以下、コボリン)が、ロボット車椅子『ハイネル』について「第11回ロボット大賞ビジネス・社会実装部門」で優秀賞を獲得したと、9月11日に発表している。
同ロボット車椅子は、重度身体障がい者や高齢者、半身不随者向けに設計され、自分で姿勢を変えられない人のために開発された。リクライニングやティルト機能などを備え、体幹のひねりや引き上げ動作を可能にする。“車椅子を身体に合わせた姿勢”を実現し、姿勢の記録と再現も簡単に行えるため、寝たきりの不快を解消する効果が期待できる。
今回、ロボット技術の発展やロボット活用の拡大などを促すため経済産業省(幹事)、 一般社団法人日本機械工業連合会(幹事)総務省、 文部科学省、 厚生労働省、 農林水産省、 国土交通省の共催で行われる表彰制度において同賞を獲得。
介助者に頼らず自分で姿勢調整できる先進的な技術が採用されており、側屈や回旋、伸展といった姿勢変換を自ら操作でき、身体拘縮の予防のほか、呼吸・嚥下がしやすい姿勢にする点や、就労や就学の際の長時間使用による負担を軽減する点も高く評価された。
既製の車椅子に背もたれユニットを取り付けて完成
『ハイネル』は“自分で。自分の好きな姿勢に”をコンセプトにしたロボット車椅子で、利用者それぞれの症例や姿勢に合わせてカスタマイズでき、既製の車椅子に背もたれユニットを取り付けて完成させられる。
コボリンによれば使用車種や操作方法により価格は変動するものの、『ハイネル』取り付け改造費用は約230万円からとなっており、別途電動車椅子本体・姿勢保持費用が必要だとしている。
(画像はプレスリリースより)

株式会社コボリン プレスリリース
https://koborin.com/topics/news/24605/