フジッコと京都府立医科大学がフレイルリスクの共同研究
フジッコ株式会社は9月18日、京都府立医科大学と共同で行った研究結果を発表した。この研究では、日本有数の長寿地域である京丹後市に住む高齢者を対象に、豆類の摂取がフレイルリスクを低下させる可能性があることが示された。
フレイルとは、加齢に伴い筋力や体力が衰える状態で、要介護状態へ進行するリスクが高いものの、早期に予防や改善が可能な段階である。
今回の研究では、京丹後市に住む786名の高齢者(年齢中央値72歳)を対象に、食習慣とフレイルリスクの関連を調査した。
その結果、豆類や緑黄色野菜の摂取が多い人々では、フレイルリスクが低下していることがわかった。特に男性において、豆類の摂取量が多いほどフレイルリスクが低下するという有意な関連が確認された。
豆類がフレイル予防に重要な理由
豆類は、良質な植物性タンパク質と食物繊維を豊富に含む食品であり、これらの栄養素がフレイル予防に大きく寄与していると考えられている。
近年の研究では、タンパク質の摂取が筋肉量の維持に重要であるとされてきたが、食物繊維の摂取も握力の増加に関連し、加齢による筋力低下を抑制する可能性が指摘されている。
豆類はこの両方の栄養素を効率的に摂取できるため、フレイル予防に有効であると考えられる。
男性は1日約60g以上の豆類摂取を推奨
この研究は横断的な調査であり、因果関係を明確にするにはさらなる研究が必要だが、豆類を中心とした食事がフレイルリスクの低下に貢献する可能性が示された。
特に今回の調査では、男性において1日約60g以上の豆類を摂取することで、フレイルリスクが有意に低下することが確認されている。
(画像はプレスリリースより)
フジッコ株式会社のプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000099964.htmlフジッコ株式会社のホームページ
https://www.fujicco.co.jp/