遠方の操作者とのレクリエーションを実現
株式会社オリィ研究所は、2024年9月30日、同社の分身ロボット『OriHime』の遠隔レクリエーション実証実験を、新潟県の高齢者施設にて実施したと発表した。
『OriHime』は、会話や首/手の動きといった動作を遠隔操作で「分身」のように行えるロボット。今回の実証実験は、新潟県長岡市の『デイサービスセンター 新橋さくらの園』にて同年8月に実施され、移動が困難である遠方の操作者と施設利用者とのレクリエーションを実現している。
「分身」のようなロボット『OriHime』
昨今の日本では、高齢化の急速な進行に伴って介護職員の不足が社会解題となりつつある。現状においても既に、利用者とのコミュニケーション/レクリエーションに手が回らない高齢者施設は多い。こうした課題の解消に向けて、高齢者施設における『OriHime』の実証実験は行われた。
『OriHime』は、「人類の孤独を解消する」という理念の下に開発された遠隔操作ロボットだ。いわゆるAIロボットとは異なり、その場にいない人がリアルタイムでその場を見たわして会話や動作を行う、「分身」のようなロボットとなっている。
利用者の満足度向上などに一定の効果
『デイサービスセンター 新橋さくらの園』にて行われた実証実験では、遠方の操作者が『OriHime』と施設内のエルダーシステムを同時に遠隔操作し、カラオケや口腔体操などのレクリエーションを利用者と実施。結果、利用者の満足度向上や施設職員の業務負荷軽減、コンテンツのマンネリ化解消などの点について、一定の効果があることが明らかになった。
同社は今後も検証を続け、より効果的かつ生産性の向上に寄与できる方法を模索するとしている。
(画像はプレスリリースより)
『OriHime』活用による高齢者施設での遠隔レクリエーションの実証実験を実施 - 株式会社オリィ研究所
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