介護現場の負担軽減とQOL向上に貢献
株式会社aba(以下、aba)は10月17日、排泄センサー「Helppad 2(ヘルプパッド2)」が2024年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞したと発表した。
「Helppad 2」は、センサーで検知した排泄物の「におい」をAIが便か尿かを判定し、介護者のパソコンやスマホ、タブレットに通知するシステムだ。
マットタイプになっており、ベッドに敷いて電源を挿すだけで設置でき、おむつや衣服を着用したまま使用が可能。おむつを開けずに排泄状況が分かるため、要介護者の尊厳を守りながら、排泄介助の負担を軽減できる。
デザインの特徴
abaでは以前から排泄センサー「Helppad」を提供していたが、介護現場のニーズに応え、より高機能に改良を施したのが「Helppad 2」である。
最大の特徴は、AIによる便と尿の識別機能だ。「便の場合はなるべく早く交換してあげたいが、尿の場合はおむつ交換タイミングを遅くして安眠を優先したい」という介護現場の声に応える形で開発された。
尿か便かを判断して通知が送られてくるため、必要なタイミングでのおむつ交換が可能となり、排泄ケア業務の負担軽減、介護の質向上、要介護者のQOL向上につながる。
また、部品点数を削減することで設置時間を大幅に短縮し、人手不足の介護現場における作業効率向上にも貢献する。
さらに、体圧分散機能を維持しながらマット幅を60%削減し、皮膚トラブルを引き起こしやすい仙骨部への接触を避ける設計を採用した点も高く評価された。
(画像はプレスリリースより)

株式会社abaのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000044112.html2024 グッドデザイン賞 介護用 排泄センサー
https://www.g-mark.org/gallery/winners/22653?years=2024