キユーピーが「とろみづけ」の実態調査を実施
キユーピーは11月4日、「介護にまつわる意識調査」の結果を発表した。
厚生労働省の報告によると、「誤嚥性肺炎」は日本人の死因第6位となっている。誤嚥性肺炎は、加齢による嚥下機能の低下から引き起こされることが多い。
そこで同社は、「誤嚥」に対する認知や、誤嚥防止のための飲食物への「とろみづけ」の実態について調べた。
調査は、キユーピー「やさしい献立」キャンペーンに応募した全国の男女計2,458人を対象に、9月7日~10月14日の期間に実施された。
介護で飲食物にとろみづけをする人の8割以上が「誤嚥」を認知
「誤嚥」について知っているか尋ねたところ、次のような結果となった。
日常的に「介護食」を準備しており飲み物にもとろみをつけている人は、81.7%が誤嚥を「知っていて、意味も理解している」と回答。
「通常の食事」を準備している人でも、誤嚥を「知っていて、意味も理解している」人は67.1%と高い割合を示した。
回答者のうち、日常的に「飲み物」にとろみをつけている人に、「とろみをつけるときに使用する食品」を尋ねた。
その結果、「通常の食事」を準備している人では「片栗粉」が72.3%と最多だった。
これに対して「介護食」を準備している人では、「介護用のとろみ調整食品」が59.6%と、最も多かった。
ただ、「片栗粉」を使用している人は、「ダマができる」(28.6%)、「時間がたつととろみが緩くなる」(25.0%)、「加熱しないととろみがつかない」(16.1%)などの不満がみられた。
これに対して、市販の「とろみ調整食品」を利用している人には、これらの不満は低い傾向がある。その一方で、「味が気になる」(15.3%)という不満が「片栗粉」に比べて高いこともわかった。
食事にとろみをつけるだけで、家族と同じ料理が食べられるようになることが多い。また、水やお茶だけでなく炭酸飲料にもとろみをつけるなど様々な使い方ができ、食事の楽しみが広がるとして、同社では粉末状のとろみ調整食品「とろみファイン」を販売している。
(画像はプレスリリースより)

キユーピー株式会社のプレスリリース
https://www.kewpie.com/newsrelease/2021/2340/