初心者にもベテラン介護職にも
11月18日、認知症の人の行動や言葉のメカニズムについて、マンガと図解で解き明かしている新刊『認知症の人は何を考えているのか? 大切な人の「ほんとうの気持ち」がわかる本』が講談社から発売された。
著者は認知症介護指導者、介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員で、株式会社きらめき介護塾代表、一般社団法人きらめき認知症トレーナー協会代表理事の渡辺哲弘氏。四六判、226ページ、介護ライブラリーシリーズとして、1,540円の価格で発売中である。
薬よりも効果的な関わり方がある
渡辺哲弘氏は介護現場で20年間、介護職員、相談員、介護支援専門員、管理者として活動。日本だけでなく、ハワイや中国でも研修、講演を行い、登壇数は年間250~300回にもなる。研修などでは「認知症の“人の心”を伝える」ことを大切に話しているという。
認知症には進行を遅らせる薬があるが、渡辺氏は薬よりもよく効くものがあると語る。同氏は認知症の専門医から「薬でできることは2割。関わりが8割」だと学び、介護者ひとりひとりの関わり方の重要性を認識することになる。
特に初期の頃であれば、介護者の適切な関わりにより、認知症の進行を遅らせることができる。そのためには、その人の「人としての気持ち」に目を向ける必要がある。新刊ではなぜ困らせるような行動をとり、言葉を口にするのかを解き明かし、認知症の人の思いを理解するための1冊となっている。
(画像は
Amazon.co.jpより)

『認知症の人は何を考えているのか? 大切な人の「ほんとうの気持ち」がわかる本』(渡辺 哲弘):介護ライブラリー - 講談社BOOK倶楽部
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000354600