企業と非正規労働者、それぞれの立場がある
不況、不況と言われて久しいが、身の回りをみても正規雇用の労働者が少ない。やはりいろいろな社会的立場を考えると正規雇用にはメリットが多い。ただ企業も厚生年金などの保険料負担でしばられて、長期労働をしている非正規雇用の労働者への待遇改善ができないのが実態だ。また過去の統計を見ると、実際に非正規労働者の保険料負担が厳しくなっているのが現状だ。
厚生労働省の審議会は11月17日から始まり来月中に取りまとめ
社会保障審議会の部会では企業の「保険料5割負担」と言う加入条件の緩和を検討していたが。いよいよ本格的に検討となり、出席者からは双方の立場を考慮する意見が出された。具体的な条件を緩和する時期を考慮したり、加入条件を緩和する範囲などについて、来月中に部会としての意見を取りまとめる。
非正規労働者の企業への貢献度は誰もが認めるところだが、それに見合った社会保障の制度が必要と言う点と、激動する経済状態の中での企業の状況も理解され、まさにどちらも救いたいのが現実だ。
現状を改善しないと何が起こる?
非正規労働者は国民年金の保険料が100%自己負担となるので、完納者の割合が低くなっている。そのままにしておくと若い人で「非正規」で働いて、国民年金保険料を払わない人が増えきて、今のままだと、将来、年金額が低い人が大量に出てきてしまうし、もちろん保険の仕組みをを支えることができなくなり、破綻するのが必至だ。