介護従事者、介護に関わる家族に調査
医療法人社団徳昌会 パラシオン歯科医院は、「要介護者への歯科医療の課題」に関する調査を実施。介護従事者、要介護者の介護に関わっている家族1,008人の回答をまとめたものだ。
「歯科医療を受けられている」約6割
要介護者は、必要な歯科医療を「十分に受けられている」との回答は19.5%、「ある程度受けられている」は43.5%で約6割が治療を受けられている。
歯科医療を受ける方法は、「通院」45.2%、「訪問歯科診療」40.3%、「介護施設内での診療」が14.0%となっている。現在の歯科医療に「とても満足している」は32.1%、「やや満足している」は58.3%で高い満足度が示された。
反対に「ケアの質に不安がある」31.1%、「状況を説明するのが大変」29.5%、「対応の丁寧さに欠ける」26.2%などの回答も見られた。
口腔ケアは体の健康にも大事
一方で、要介護者が満足のいく歯科医療を受けられない原因を尋ねたところ、「通院が困難」45.2%、「家族の送迎が難しい」31.7%、「本人の医療情報を把握できていない」19.7%などがある。
口腔ケアが体の健康にとって「とても大事だと思う」人は61.5%、「やや大事だと思う」人は32.2%。その理由は病気を予防する、嚥下を助ける、誤嚥性肺炎のリスクを軽減するなどであった。
調査レポートでは、通院の負担や相談先の不明確さ、医療連携の不足などが課題だと報告している。
(画像はプレスリリースより)

パラシオン歯科医院のプレスリリース(PRTIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000059796.html