相続・終活に関する全国調査・最終回
株式会社ルリアンは、2025年7月9日に「相続・終活に関する全国調査2025」を発表した。シリーズとして公表しているレポートの最終回で、今回はひとり暮らしの親を持つ子どもの現状と意識を明らかにした。
親の緊急時、子の4割超が30分で駆け付け可能
同調査は、40~69歳の男女で、ひとりの親だけが存命している人1,052人、うち親がひとり暮らしをしている446人のデータをまとめている。
まず、親の家に30分以内で駆け付けられるかどうかを調査したところ、父親へは42.1%、母親へは48.1%となり、4割以上だ。また回答者以外の人も合わせると約7割に上る。
主な移動手段は「車・バイク」が約半数、回答者が親の家から約15~25km圏内に居住していると推測される。
介護施設入居と孤独死への懸念
高齢者施設への入居希望では、親は17.7%、子どもは21.1%であった。親への心配事として「病気やケガ」「認知症」が上位で、特に父親の孤独死への懸念は母親よりも10ポイント以上高い結果となっている。
一般社団法人日本少額短期保険協会のレポートによると、孤独死は7月から8月に多く、60歳以上の8割以上が男性と、高齢男性のひとり暮らしにおけるリスクの高さが浮き彫りになっている。
父親への連絡頻度が母親より少ない傾向があるため、同社は定期的な連絡を推奨。大切な人を想う時間を守るためにも、終活に関する事前の準備と話し合いが重要だとしている。
(画像はプレスリリースより)

株式会社ルリアンのプレスリリース
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