スローガンは「笑って楽しく介護予防」
「笑って楽しく介護予防」をスローガンに、認知症の予防に町をあげて取り組んでいる自治体がある。産経新聞の報道によると、鋸南町(千葉県)では町内の16カ所で月2回程度、高齢者が認知症予防を目的にゲームや歌などの「トレーニング」に取り組んでいる。
鋸南町では介護保険給付の認定理由として認知症が多いことに着目。認知症予防で先行する静岡県の浜松医療センターなどのアドバイスをもとに、平成17年度から現在の取り組みを始めた。
同町の取り組みは「チヨダ地域保険推進賞」(財団法人千代田健康開発事業団)や全国国保地域医療学会の最優秀賞を受賞している。
効果は出ているみたい。ただ…
「トレーニング」の成果はどうか。取り組みを始めた平成17年度と比べ、22年度の介護保険の軽度認定者への給付額は20.1%減った。軽度認定者の数は22年度が183人、17年度が184人とほとんど変わっていないので、サービスの利用が少なくなっていると考えられる。
しかし、実は同町の22年度の介護保険給付の総額は17年度と比べて21.6%増えている(9億515万円・22年度)。というのも鋸南町の高齢化率は36.8%(平成23年4月1日現在)と県内2位。同町では現在16ヵ所、計約300人が参加している集会の規模をさらに拡大したいと考えている。

「笑って楽しく」認知症予防で介護保険給付削減へ 鋸南町(産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120110/chb12011021200003-n1.htm 鋸南町公式ホームページ
http://www.town.kyonan.chiba.jp/kyonan/