若年性アルツハイマー型認知症
認知症への社会の受け入れはなかなか厳しい現実がある。まして、高齢者の認知症と違い若年性アルツハイマー型認知症になると、まだまだ社会では認知されず、職場や家庭でも適応できにくく施設でも適応しにくい。「富士宮やきそば」で有名な静岡県富士宮市では一組の夫婦の訴えから、若年性認知症で社会や家族も疲弊しないように「地域でできることは何か」に取り組んだ。
(画像はイメージです)
市役所に相談した夫婦
平成19年12月富士宮市内に住むある夫婦から「58歳の夫が認知症になってしまった」と市役所に相談があり、市としてその夫婦が認知症と向き合っていく課程を見守ってきたという。夫は、36年間ガス会社に勤務し、バリバリの営業マンとして活躍していたというのにだ。
初めは、医師からの突然の告知に戸惑い、悩み、混乱し、夫婦は精神的にも肉体的にもとても疲れきってしまったが、やがて認知症という病気を正しく理解し、あるがままを受け入れていくようになった。
夫婦は、平成21年5月20日に開催された富士宮・芝川地区介護保険事業者連絡協議会総会で「認知症を受け入れるということ」と題して初めてインタビュー形式の講演活動を行った。ホームページからその要旨は読むこともできるが、講演の様子がDVDにまとめられている。見たい人は福祉総合相談課まで問い合わせることができる。

富士宮市
http://www.city.fujinomiya.shizuoka.jp/f-sodan/ninti-sano.htm