シニアと情報
地域流通経済研究所(熊本市)の調査では熊本県の60歳以上のシニア層のうち、情報源としてインターネットを利用している人は約3割にとどまり、「利用したくない」という人が半数に上っていることが分かった。
本調査では、熊本県内調査の回答者は「熊本シニア」とし、インターネット調査の回答者は、調査会社に登録しているネットモニターであることを考慮して、「首都圏モニター」と記述する。
熊本シニアのインターネットの利用状況
(地域流通経済研究所/~デジタル時代のシニアマーケット~より)
インターネットの普及が言われる中、テレビや新聞など既存メディアや、知人の薦めを重視する実態が分かった。今回の調査では、高齢者の前段階である60歳から64歳までも含めた年齢層を“シニア”と定義した。
(地域流通経済研究所/~デジタル時代のシニアマーケット~より)
熊本シニアは人とのつながりを大事に
年代別のネット利用は60代が4割強で、70代以上は1割強に減少。利用しない理由は「日常生活に必要ない」が最も多く、「興味がない」「直接人と会話する方が安心」と続く。
日常の情報は、熊本シニアは「テレビのニュース」が一番で、新聞記事、テレビの情報番組、家族からの薦め、折り込みチラシ-の順。商品やサービスを選ぶ際、熊本シニアは友人・知人など人の意見を重視するのに対し、首都圏シニアはネット情報を参考にする傾向が目立つ。

地域流通経済研究所/プレスリリース
~デジタル時代のシニアマーケット~
http://www.dik.or.jp/pdf/press_1202_senior.pdf