呼吸レベルの微細な動きを検知
近年、セキュリティや見守り、省エネなどの分野で、人の存在を検知する焦電型赤外人感センサーが幅広く使われている。ただ、この技術は、動いている人の検知には適しているが、動きのない人の検知に課題があった。
OKIは、障害物を透過・回り込む性質をもち、大きな動きだけでなく呼吸心拍などの微細な動きにも反応できるドップラー効果を利用したマイクロ波電波センサーに注目、研究を行ってきた。
その結果、OKI(沖電気工業株式会社)は、歩行などの大きな動きから呼吸などの微細な動きまでを区別できる人感センサー技術を開発した。
(OKI/10月9日プレスリリースより)
この技術により、安静状態と活動状態をリアルタイムに区別して検知できるとともに、検知結果を集約し、生活行動の小さな変化を可視化できる。将来は、クラウド上への集約と分析により、異常事態の発生や健康面での異常の予兆を把握、早急な対処を支援する技術へ発展させていくという。
OKIは同技術のセキュリティや高齢者・要介護者の見守り分野などへの適用を目指す。

OKI/10月9日プレスリリース
http://www.oki.com/jp/press/2012/10/z12054.html