半消化態栄養剤 「エネーボTM配合経腸用液」新発売
アボットジャパン株式会社は、長期栄養管理に配慮した新製品「エネーボTM配合経腸用液」を5月30日(金)より発売開始した。
(画像はプレスリリースより)
医薬品経腸栄養剤としては国内初となる成分を配合
「エネーボTM配合経腸用液」は、在宅医療時などの長期栄養管理における必要栄養素の欠乏に配慮した半消化態栄養剤である。
経腸用液は一般的には手術後など通常の食事ができない場合に使用されるが、同製品は長期にわたり口からの食事摂取が困難な場合の経管栄養補給にも用いることができるよう開発された。
タンパク質の配合比率を高めるとともに、ヒトの体内で合成することのできない必須アミノ酸であるBCAAを強化。また、抗酸化作用のあるセレンや脂質代謝に関与するカルニチン、整腸作用が期待できるフラクトオリゴ糖、脂質の消化・吸収に関与するタウリンなど経腸栄養剤として初めてとなる栄養成分を配合した。
超高齢化を迎えた日本の市場ニーズに合わせた製品
高齢化が急速に進み、2025年には65歳の高齢者が3割に達するといわれる日本。2014年の診療報酬改定では、在宅医療の拡充にも重点がおかれ、地域包括的な医療体制が構築されつつある。
こうした背景から必要栄養素の欠乏に配慮した経腸栄養剤への市場ニーズは高い。
同社は、3月に厚生労働省より「エネーボTM配合経腸用液」の製造販売承認を取得した。同製品が患者のQOL向上に貢献できるとしている。

プレスリリース
http://www.abbott.co.jp/press/2014/140530.html