ユニ・チャームと広島大学の共同研究
ユニ・チャーム株式会社は、広島大学大学院総合科学研究科林光緒教授と共同で実施した紙おむつ使用高齢者の睡眠の質に関する研究内容を、第27回『日本老年泌尿器科学会』および第39回『日本睡眠学会』で発表した。
(画像はニュースリリースより)
紙おむつ使用者は「睡眠の質」が低下
この研究は、老人福祉施設に入居する紙おむつ使用高齢者の睡眠時の脳波を測定し、睡眠状態の確認と「睡眠の質」を改善するケア方法の検証を行い、その結果をまとめたもの。
研究によると、対象となった紙おむつ使用高齢者は、健康な80代の女性と比べ「睡眠の質」が低下していたことが判明した。
夜用パッドの使用とケアの介入により、睡眠効率が改善
そこで、全員の就寝時に使用していた尿とりパッドを、尿の逆戻りを抑える機能を持つ夜用パッドに変更し、夜中のおむつ交換を中止した。使用した夜用パッドは、皮膚表面の水分量を抑え、おしりをドライでかぶれにく状態に保つ働きがある。
さらに、夕食時からカフェインフリー飲料へ変更したり、就寝2時間前に足浴や体操を実施したりするなど寝入りを促進するケアを実施することで睡眠効率の改善が見られたという。
生活リズムの改善につながった例も
ケアを実施した高齢者や施設介護者からは、「とても気持ち良かった」「良く眠れた」「表情が穏やかになった」などの感想が聞かれたとのこと。また、睡眠の質を改善することで生活リズムを取り戻し、日中の活動性が向上した事例もあったという。
ユニ・チャームでは、尿の逆戻りを抑えた夜用パッドが「睡眠の質」を高めることに貢献できたことについて、大変喜ばしいことであり、今後も、高齢者と介護者の生活の質を向上させる活動を推進していきたいとしている。

ユニ・チャーム株式会社のニュースリリース
http://www.unicharm.co.jp/company/news/