「共働きシニア」の労働実態や考え方を調査
お弁当宅配サービスを展開するワタミタクショク株式会社は、「共働きシニア」の労働実態や考え方を知るために「働くご高齢者への労働意識調査」を実施した。
急増する高齢者の共働き世帯
総務省の調査によると、65歳以上の「共働きシニア」はこの10年で30万世帯近く増えている。
これは高齢の夫婦の8世帯に1世帯が共働きをしている計算となり、特に介護、製造業、流通業など人手不足が深刻な業種で女性の就労増が目立っている。
そこで、同社は60代から70代の男女600名を対象にアンケートを実施、労働に対する考えを調査した。
90%が働くメリットを実感
調査によると、約90%の高齢者が共働きについてメリットを感じていると回答。理由として、「収入アップ」「生活にメリハリが出る」「お互いの趣味や世界を持てる」などを挙げている。
仕事で得たお金の使い道は、「生活費」がトップ、次いで「趣味」「貯蓄」と続いている。
毎日の実際の勤務時間は「8時間以下」が最も多く24.7%であったが、理想は「6時間以下」が最も多い結果となった。
収入よりも「健康」や「柔軟さ」を重視
高齢者が仕事を選ぶ際に重視していることは何であろうか。調査によると、最も多かったのが「健康的に働ける」で約60%、「自分のペースにあった働き方」も多く59.8%、「やりがい」が48%と続いた。
また、生活費について年金だけではどのくらい足りないか聞いたところ、平均でひと月119,000円足りないと考えていることが判明。
「夫は厚生年金、妻は国民年金」という平均的な夫婦が受け取れる年金額がひと月約20万円となることに対し、理想の生活を送るには1世帯あたり毎月30万円以上かかることから、不足分は仕事による収入や貯蓄の切り崩しで補っているのが実態だ。
高齢者の希望にあった働き方を実現
「ワタミの宅食」では、多くの高齢者が「まごころスタッフ」として働いており、「自宅の近くで働きたい」「3〜4時間だけ働きたい」など高齢者の希望に沿った働き方を実現できるとしている。
今後も、多くの高齢者が仕事を通じて活躍し、豊かで健康的、イキイキとした毎日を過ごしてもらいたいとしている。

ワタミタクショク株式会のプレスリリース
http://www.watami-takushoku.co.jp/design/pdf/