第12回アジア栄養学会議で発表
カルピス株式会社発酵応用研究所は、京都府立大学大学院青井渉助教授との共同研究として、「ラクトトリペプチド」含有乳タンパク分解物が運動時の心拍の上昇を抑え、また運動による筋損傷を軽減させることを確認、2015年5月14日(木)から18日(月)に行われた第12回アジア栄養学会議で発表した。
運動不足が深刻化する日本
厚生労働省の調査によると、介護が必要となる原因として最も多いのは「関節疾患」であることがわかっている。
日常生活における運動機能を維持するためには継続的な運動が重要とされているが、一方では運動不足が原因で毎年5万人が亡くなっているという報告も。日常における適度な運動習慣の確立が急務とされている。
運動時の心拍数上昇を抑制、筋損傷の軽減効果も
「ラクトトリペプチド」は、同社が発見した発酵乳由来のペプチド2種類の総称で、血圧低下や冷え性改善などの循環器機能に関わる様々なはたらきがあることが確認されている。
今回、独自の製法でつくられた「ラクトトリペプチド」含有乳タンパク分解物を運動開始前と運動後に摂取する試験を行ったところ、摂取しなかった場合に比べて運動時の心拍数上昇を抑制、および骨格筋損傷が軽減されることがわかった。
運動の習慣化に役立つ可能性
共同研究を行った京都府立大学大学院生命環境科学研究科助教の青井渉氏によると、この効果は「ラクトトリペプチド」含有乳タンパク分解物中に含まれる特有のペプチドによる作用だとのこと。
「ラクトトリペプチド」含有乳タンパク分解物の摂取を摂取することで、運動による疲労を軽減し、運動習慣の確立に役立つ可能性があることが期待される。

カルピス株式会社のプレスリリース
http://www.calpis.co.jp/corporate/press/nr_00765.html