化粧ケアに関する行動などが看護過程のステップに類似
株式会社RingsCare(以下、RingsCare)が同社代表取締役の大平 智祉緒氏と、順天堂大学大学院医療看護学研究科 教授の野崎 真奈美氏、准教授の永野 光子氏との共同研究により、化粧ケアが看護過程と類似するプロセスを持つことが明らかとなったと、1月6日に発表している。
同研究では、療養者の「生きる力」を引きだす看護師による「化粧ケア」の実践を調査し、その修士論文が日本看護科学学会誌に原著論文として掲載された。看護師の行動と意図は10のカテゴリに集約され、それらが看護過程の5つのステップ(アセスメント、看護診断、計画、実施、評価)と類似していることが分かった。
化粧ケアを通じた外見の変化などが自己肯定感の向上に
日本は世界でも類を見ない高齢化社会を迎えており、疾患を抱えながら生活する高齢者などのQOL向上が急務となっている。これまでの医療・介護現場では、化粧は治療と直接関連しないとして軽視されてきたが、近年では心理的・社会的な効果が注目され始めている。
日本看護科学学会誌に原著論文として掲載された修士論文では、化粧ケアを通じた外見の変化が自己肯定感の向上と、社会とのつながりの促進に寄与していることが示されており、RingsCareでは今後、この研究で得られた知見を活かし、療養者や高齢者のQOL向上を支援するサービスを展開していくとしている。
(画像はプレスリリースより)

株式会社RingsCare
https://ringscare.com/株式会社RingsCareのプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000123299.html