仙台市における医療・介護分野の実証実験が開始
仙台市、一般社団法人仙台市医師会、東日本電信電話株式会社 宮城事業部は、2月14日から3月14日にかけて「医療・介護分野における高精細・低遅延な可搬型オンライン会議システムおよびウェアラブルカメラの活用に関する実証実験」を実施する。
仙台市では2023年11月より、診療カーを活用したオンライン診療サービスを開始した。
現在、診療カーに搭載されている医療機器は可搬型であるものの、問診に必要なオンライン会議システムは大型の機器であり、車両に固定されているため、自宅に持ち込むことができない。
そのため、通院が困難な患者は、診療カーが自宅を訪れた際に自力で乗車し、診療を受ける必要があった。
しかし、車いす利用者や寝たきりの患者など、診療カーに自力で乗車することが難しいケースでは、オンライン診療の提供が困難になるという課題があった。
そこで今回、必要な機器を患者の自宅内に持ち込み、オンライン診療を実施できる環境を整えるため、高精細・低遅延な可搬型オンライン会議システムの実装に向けた実証実験を行う。
ハラスメントや虐待防止にも活用
この実証実験では、情報通信機器を活用した医師と患者のオンライン診療に加え、訪問看護・介護の現場におけるウェアラブルカメラの活用が、安全対策の強化につながる可能性も検証する。
訪問看護・介護の現場では、患者の自宅といった閉鎖的な空間で、看護職員や介護職員が患者と1対1になる場面がある。そのため、看護・介護職員が患者からハラスメントを受けるリスクや、患者が看護・介護職員から虐待を受ける懸念が指摘されている。
ウェアラブルカメラを通じた遠隔見守りが、これらの問題を未然に防ぐ手段として有効であるかどうかを検証する。
(画像はプレスリリースより)

仙台市、一般社団法人仙台市医師会、東日本電信電話株式会社 宮城事業部のプレスリリース
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