サルコペニアやフレイル予防に
株式会社ファンケルは、株式会社INSEACと共同で2018年から取り組んできた要介護者向けの運動療法および栄養療法の効果検証について2025年2月25日に発表した。
身体機能の低下を招くサルコペニアやフレイルを予防できる可能性が示された。
運動量が多いほど筋力アップ
この研究は、通所介護施設であるリハビリ型デイサービス「ARFIT」を利用している60歳以上95歳未満の要支援または要介護認定者74名を対象に行っている。平均年齢は82歳だ。
全員が運動療法として週に 1~2 回の体幹、足を鍛える自重筋力トレーニング、歩行訓練、下肢動作訓練、脳トレ運動、口腔体操などを実施。また食事調査の結果をもとに、41名が運動と併せて栄養療法にタンパク質を配合したサプリメント摂取した。
調査開始から12か月間の腕や脚の筋肉量、握力などの運動機能を測定したところ、運動療法の回数が多い人ほど筋肉量が多く、握力も高くなった。また栄養療法も併せて実施した人は、していない人に比べて筋肉量、握力ともに高くなっていることが分かった。
レジスタンス運動、たんぱく質補給が効果的
緩やかな増加ではあるものの、運動療法と栄養療法が健康維持に重要であり、サルコペニアやフレイルを予防できる可能性があることを指摘している。
運動療法では筋肉に抵抗をかけるレジスタンス運動、栄養療法では高タンパク質摂取と必須アミノ酸の補給が効果的と考えられると報告した。この結果は第14回日本リハビリテーション栄養学会学術集会で発表されている。
(画像はプレスリリースより)

株式会社ファンケルのプレスリリース
https://www.fancl.jp/news/index.html