専門家が解説する「聴覚と認知機能」の関係
「耳が遠くなるのは、年だから仕方がない」とあきらめていないだろうか。実は、聴覚の衰えは認知機能の衰えと密接な関係があるとされている。
このことを広く知ってもらうために、3月2日、東京・銀座にて市民公開講座「聴こえと認知症―健康長寿に向けてできること―」が開催される。
主催は、「日本医学会連合TEAM事業『加齢性難聴の啓発に基づく健康寿命延伸事業』」。耳の病気や老年医学の専門家、行政機関も参加し、聴覚機能と認知機能の関係や認知機能の低下を防ぐ難聴対策について、市民に広く伝えることを目的とした講座だ。
難聴が引き起こす認知症リスク
近年、難聴が認知症の発症や進行に関与するリスク因子として注目されている。聴覚機能の低下は一般的に40歳前後から始まり、60歳以上では3人に1人、70歳以上になると約半数が加齢性難聴を抱えるとされている。国内の患者数は1,500万人を超えると推定されており、その影響は深刻だ。
さらに、難聴は「予防可能な認知症」の最大のリスク因子とされている。難聴の発症を予防したり、補聴器を使って聴覚を適切に補ったりすることができれば、予防可能な認知症患者を7.5%減らすことができる、との試算もある。
今回の講座では、耳鼻咽喉科、老年内科、厚生労働行政などの各分野を代表する専門家たちが登壇。難聴と認知症の関連性、認知機能低下を防ぐための難聴対策、国内の制度面に至るまで、幅広いテーマを一般の参加者にも理解しやすい形で解説する。
開催概要
市民公開講座の開催日時は3月2日、14時~15時40分(開場13時)。
会場は銀座フェニックスプラザ(東京都中央区銀座3-9-11 紙パルプ会館 2階)。参加費は無料だ。参加希望者は、専用フォームから申し込む。
(画像はメディプロデュースのホームページより)

株式会社メディプロデュース プレスリリース(PR TIMES)
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