アプリで迅速かつ高精度な診断
株式会社フォーカスシステムズは国立大学法人鳥取大学と共同で、褥瘡(床ずれ)評価ツール「DESIGN-R(R)」の判定を自動化するAI技術の特許を出願したと2025年2月21日に発表した。
褥瘡(じょくそう)を防ぐために
同社の調べによると、入院患者・施設入所者・訪問看護利用者における全国の褥瘡患者は2021年時点で3万~6万人程と推定されており、高齢者の増加に伴い床ずれの問題は今後も課題となると考えられている。
痛みを伴うこともあるため、床ずれを防ぐための対策が求められるが、現在のところ医療従事者の目視や経験によるところが多く、個々の評価も異なる。そこで、適切な評価を行うAI技術が開発された。
「DESIGN-R(R)」というツールを使い、褥瘡の進行度合いを深さ・滲出液・大きさ・炎症/感染・肉芽組織・壊死組織・ポケットなど7つの項目に分類して自動判定できる仕組みだ。スマートフォンなどで撮影した画像をAIが解析し、評価を数値化する。
将来的には電子カルテとの連携も
現段階で、項目の一部は90%の精度で正しく評価されている。今後は、全項目の正答率70%を目指して研究・開発を進めていく予定だ。最終的には、電子カルテとの連携も視野にいれている。
適切な評価ができれば、訪問看護などの現場でも、データに基づいて医師に正しく伝えケアすることが可能になる。
(画像はプレスリリースより)

株式会社フォーカスシステムズのプレスリリース
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