「Spare Platform」を活用
社会医療法人財団董仙会(以下、董仙会)は、スペア・テクノロジーソリューションズ株式会社(以下、スペア・テクノロジーソリューションズ)とともに、石川県七尾市およびその周辺地域で介護送迎サービスの高度化を目指した実証実験を行ったと、4月14日に発表している。
高齢化と過疎化に加え、能登半島地震の影響で施設の統廃合が進み、介護送迎業務の複雑化が課題となっていた。そこでスペア・テクノロジーソリューションズが開発・提供するAIオンデマンド乗合交通ソリューション「Spare Platform」を活用。介護職員の高い業務負荷軽減を図るべく、AI技術による業務効率化の可能性を検証した。
今回の実証実験では、同ソリューションによる送迎ルート作成業務の自動化や、各施設で実施されていた送迎関連業務を特定の部門に集約するといった運用改善を確認。これにより、職員の工数低減や車両台数の削減、介護職員リソースの有効活用やコスト削減につなげられることが分かった。
アプリでの予約制送迎サービス「楽のり君」の提供を予定
実証実験での成果を受け、2025年3月からは本格的にAI送迎システムの導入が始まった。また、今後はスマートフォンアプリ「楽のり君」による予約制送迎サービスの提供も開始する予定だ。
董仙会理事長・神野正博氏は、将来的には、人だけでなく物資の輸送も視野に入れた展開も模索するほか、地震でストップしている医療サービスについても地域ニーズに合わせて課題解決を図っていくとしている。
(画像はプレスリリースより)

社会医療法人財団董仙会
https://tosenkai.com/社会医療法人財団董仙会のプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000156925.html