AI技術を活用して文書をデータ化/分類
株式会社United Vision & Companyは、2025年6月19日、医療・介護領域におけるAI-OCR実証を丸紅I-DIGIOグループと共同で実施したと発表した。
この実証は、AI技術を活用して医療・介護現場で取り扱われる各種文書のデータ化/分類を実現すべく行われたもの。結果、手書き文書を含む複数種類の文書について、データ化/分類を柔軟かつ効率的に実現できる可能性が確認された。
手書き文字の認識精度などを評価
昨今、日本の医療・介護現場は深刻なリソース不足に直面している。働き方改革が進められる中でスタッフの長時間労働が禁じられ、人手不足も解決しない一方、業務の負担が減る気配はない。また、文書作成などの事務関連作業に多くのリソースが割かれている施設や事業所も多い。
こうした現状を受けて今回の実証では、特に文書の作成・管理業務の効率化を目指して実施された。実証内ではOCRとAIを組み合わせ、各種文書に記載された情報を自動で抽出・分類する処理フローの構築を検証。異なる文書フォーマットへの対応力や手書き文字の認識精度、抽出の正確性などが評価された。
作業時間を削減できる可能性を示す
この実証でAI-OCRは、異なるフォーマットの文書に対しても柔軟かつ効率的にデータ化/分類を行えることを立証。手作業に依存していた作業を自動化することで、文書作成や情報整理の作業時間を削減できる可能性が示された。
両社は今後、開発プロジェクトをさらに本格化させ、医療・介護現場での実運用を見据えた商用化を進めるとしている。
(画像はプレスリリースより)

医療・介護領域におけるAI-OCR実証を実施 - 株式会社United Vision & Company
https://uvc.inc/ai-ocr-medical-poc/