エーザイ株式会社13日発表
エーザイは、日本においてアルツハイマー型認知症治療剤「アリセプト®」の新しい剤形となるドライシロップ剤の製造販売承認申請をした事を明らかにした。
「アリセプト®」は、エーザイが独自に創製したアセチルコリンエステラーゼ阻害剤であるドネペジル塩酸塩を成分として、日本で唯一、フルステージのアルツハイマー型認知症に対して効能・効果の適応を有している薬剤。
2007年に高度のアルツハイマー型認知症の効能を追加し「アリセプト®」は1日1回10 mgまでの増量および症状により適宜減量する用法が承認された。本剤は、粉末を水に懸濁して服用可能なドライシロップ剤で、一つの剤形で適宜減量を含むすべての投与量に対応できる。
これによって、服用時に粉末のかさ高さを気にする患者などの飲みやすさを改善するとともに患者の多様なニーズを考慮して細粒剤と同じに粉末のまま水で服用することもできる製剤設計となっている。その特性から、患者様の服薬コンプライアンスの向上だけでなく、介護者の服薬介助時の負担軽減も期待される。
介護者にも朗報となるか
承認取得に向けた取り組みは、これまでに「アリセプト®」を通じて蓄積された豊富な経験を生かし、アルツハイマー型認知症患者とそのご家族や介護者の新たな選択肢を与えてQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上に貢献していくと言う。

エーザイ
http://www.eisai.co.jp/news/news201178.html