「自宅みたい」で利用者にも好評
改修した民家をデイサービスの施設として利用している例が注目されています。利用者には自宅に近い環境で落ち着いて過ごせるという安心感、事業者には少ない資金で開業しやすいというメリットがあります。
初期投資少なく、事業者にもメリット
中日新聞の報道によると、群馬県高崎市のデイサービス「松下さんち」では築80年超の木造家屋を利用。利用者の1人(88)は
「家にいるみたいで居心地がいいから、料理を手伝ったり、庭に出て草むしりもする」
と話します。この施設の定員は10人で、散歩、絵本の読み聞かせ、風呂など、スタッフの介助を受けつつ、利用者が自由に過ごしています。運営しているNPO法人天の川(前橋市)の飯島龍一郎理事長(43)は
「自宅の生活の延長に介護があるべきだから」
と話しています。
中日新聞の報道によると、都市部でも、空き家を活かしたデイサービスが増えているといいます。理由は「施設に行くよりも、利用者が居心地良く過ごせるから」ということと、トイレ、風呂などある程度設備の整った民家を活用することで、「事業者の初期投資が少なくてすむ」ため。「松下さんち」でも、開業にあたってのリフォームはトイレを増やしたり廊下に手すりをつけたりしたくらいとのことです。そんな利用者と事業者双方のメリットのため、今後もこうした施設は増えていきそうです。

<セカンドらいふ>民家でデイサービス(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/デイサービス「松下さんち」(NPO法人「天の川」)
http://www12.wind.ne.jp/themilkyway/matsushita.html