「2025年問題」で深刻化する介護業界の人手不足
介護業界で深刻化する「2025年問題」の解決に向けて、伊藤忠グループの株式会社Belongは1月10日、エムスリーグループの株式会社ロジックと協業を開始することを発表した。
「2025年問題」とは、2025年に団塊の世代が75歳以上となり、社会構造に大きな変化が起こるとされる現象を指す。医療や介護のニーズが急激に高まることから、深刻な介護人材不足が懸念されており、介護業界の喫緊の課題となっている。
人手不足解消のカギは介護現場のDX推進
2025年問題の解消に向けてロジック社は、スマートフォンとNFC(近距離無線通信)を活用した訪問介護・看護事業者向け業務支援SaaS「Care-wing 介護の翼」(以下「Care-wing」)を提供し、介護現場のDXを推進している。
スマートフォンの画面をタッチするだけで業務内容の確認や、文字入力なしでの介護記録の作成が可能なため、スマートフォンの操作に不慣れな人でも手軽に利用できるのが特徴だ。
しかし、DX推進の障壁となっているのは、スマートフォン・タブレットの確保だ。新品端末の購入は導入コストが高額となるため、レンタルサービスを利用するケースが増えている。
一方、Belongは中古スマートフォンのレンタルや販売・買取サービスを展開している。
両社はこの状況を踏まえ、「Care-wing」のさらなる普及には、十分な数のスマートフォンを安価かつ柔軟に利用できる環境が必要との認識から今回の協業に至った
協業では「Care-wing」導入時にBelong社が中古スマートフォンを提供し、介護事業所のDX推進をよりスムーズに進める方針だ。
(画像はプレスリリースより)

株式会社Belongのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000150.000044035.html株式会社Belongのホームページ
https://belong.co.jp/