トライトがシニア世代の働き方を調査
株式会社トライトは3月10日、「60歳からの介護従事者の働き方に関する調査」の結果を発表した。
調査は、全国の60歳以上の介護従事者267人を対象に実施された。
60代から介護職を始めた人が約8割
調査の結果、回答者の58.8%が60代から、16.1%が70代から介護職に就いており、60歳以降に就職した人が8割近くを占めた。介護職がシニア世代の新たな選択肢となっている。
仕事をする理由については、「生計維持」が30.3%、「自由に使える収入を得る」が15.0%と、約半数が収入を目的としている。
一方、「生きがい・やりがい」が22.5%、「社会貢献」が11.2%、「健康維持」が10.5%、「人とのつながりをつくる」が10.1%と、半数以上が内発的な動機で働いていることがわかった。
働きがいを感じる瞬間については、「感謝されるとき」が最も多く36.7%、次いで「達成感を得られるとき」が17.2%、「社会や人とのつながりを感じたとき」が13.5%と続いた。
9割弱が継続就労を希望
今後の就労意欲について、「はい」と回答した人は85.8%、「どちらでもない」は11.2%、「いいえ」は3.0%だった。
さらに、今後も介護職として働き続けたいかを尋ねたところ、「はい」が77.7%、「いいえ」が4.4%、「どちらでもない」が17.9%であり、約8割が現職を継続する意欲を示している。
シニア世代の雇用促進が人手不足解消の鍵
介護業界の人手不足が深刻化する中、若手や外国人材の採用が進められている。
一方、トライトは、健康で働く意欲の高いシニア世代の活用も重要だと指摘。介護事業所の採用方針を見直し、国や自治体の支援を含めた仕組み作りが必要だと提言している。
(画像はプレスリリースより)

株式会社トライトのプレスリリース
https://tryt-group.co.jp/archives/5702/