川崎幸クリニック杉山孝博院長の新刊
神奈川県川崎市にある社会医療法人財団石心会川崎幸(さいわい)クリニック院長の杉山孝博氏による新刊『認知症の人の気持ちと行動がわかる本』が講談社の健康ライブラリーシリーズとして発売される。A5判、160ページ、定価は1,650円(税込)となっている。
同氏は石心会の理事長であり、同クリニック院長。公益社団法人認知症の人と家族の会神奈川県支部代表、公益社団法人日本認知症グループホーム協会顧問でもある。DVDや映画の医学監修も行い、これまでの著書には『認知症の9大法則 50症状と対応策』(法研)などがある。
認知症の人への寄り添い方・介護のコツ
介護職の人でも苦労が絶えない認知症の人の介護。介護をする人が介護のプロではない認知症の人の家族などだと戸惑うことばかりである。介護者は不可解な行動や言動に対し、いつも気を張り続けることになり、体も心も疲れ果ててしまうことになる。
ただ、認知症の人は、その人なりの世界で生きている。杉山孝博氏によれば、そこは私たちの常識による「理性の世界」ではなく「感情の世界」だという。認知症の人の介護では、その人の住んでいる世界を理解して大切にし、その世界と現実とのギャップを感じさせないようにすることが上手な介護だとしている。
新刊では、認知症の人への寄り添い方や介護のコツなどを紹介。よくある状況や悩みについて、わかりやすく解説されており、認知症の家族の介護をしている人や介護職、認知症当事者にも参考になる一冊である。
(画像は
Amazon.co.jpより)

『認知症の人の気持ちと行動がわかる本』(杉山 孝博) - 講談社
https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000411299